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最終年度シンポジウム「科学と社会とのより良い関係へ向けて」


科学技術が大きな社会的影響力を持ちうる現代社会において、研究者と社会との良好な関係の維持・構築は、科学技術の健全な発展を促し、より良い社会を実現するうえで必須の要件となっています。近年、研究者養成においてますます重要性が認識されている研究者倫理教育や科学コミュニケーション教育も、単なる規則集や表面的なノウハウの伝達に終わるのではなく、研究者と社会との関係をどのように築いていくかという、より広範な問題意識の下に行われるべきものでしょう。

こうした考えに基づき、平成22年度から始まった総研大「科学知の総合化」プロジェクトでは、これまで、本学の教育理念である「高い専門性と幅広い視野を持った高度専門人材の育成」における「幅広い視野」の涵養の一環として、研究と社会との関係について理解を深めるための「科学と社会」教育の試みを行ってきました。本シンポジウムでは、これまで本プロジェクトが開発・実践してきた「科学と社会」教育プログラムをご紹介するとともに、科学技術社会論の第一線で活躍される研究者で、国立台湾大学で同様の実践を行っている Chia-Ling Wu教授の特別講演を行います。また、後半のパネルディスカッションでは、マスメディアや行政の方をまじえ、研究者と社会とがより良い関係を築くために、専門家教育の現場である大学に何ができるかを、幅広く議論していきます。